業務分析について(ストラテジ分野)
システムを取り入れるメリット
企業がシステムを取り入れるメリットはどんなところがあるでしょうか?
- 紙の書類管理が不要になる
- 手作業が減り仕事が楽になる
など様々なメリットがあります。
システムを使用する側は業務改善ができます。
しかし、経営者にとってもメリットがあります。
それは「システムで積み上げたデータが活用できること」です。
企業というのは、数学的科学的に裏付けのある分析を行なって合理的に経営判断しなければいけません。そう言った意味であらゆる現場から集めたデータが必要になります。
そこでデータを使った様々な分析手法を見ていきましょう。
パレート図とABC分析について
パレート図:棒グラフと折れ線グラフを組み合わせたグラフのこと。棒グラフではデータの大きい順から左から並べ、折れ線グラフでは各データの累積比率を表す。
図 なるほどスーパーの1日の販売金額
※仮想のデータを使用しています。
この図を見て、企業はどの原因の改善を優先すべきかを分析する必要があります。
そこでABC分析の出番になります。
ABC分析:データをパレート図で表し重要度に応じてデータを3つのグループにランク付けすること。3つに分けることで何を優先して改善すべきかを洗い出すことができる。
ABC分析の例
ヒストグラムとレーダチャートについて
ヒストグラム:データをいくつかの区間に分けて区間ごとのデータの数を棒で表す。一般的な棒グラフは横軸が独立した値を表すが、ヒストグラムの横軸は連続した値を表す。
レーダチャート:複数のデータを蜘蛛の巣のような放射線状に表した図。データ全体のバランスを見ることができる。
※レーダチャートはゲームキャラクターのスキルを表すのに使われることがある。
図 Aさんのテストの点数及び平均点
散布図と回帰分析について
散布図:2種類のデータの関係性を表すもの。グラフにすることで2つのデータの間にどのような関係性があるか確認できる。
回帰分析:回帰直線という線を使って過去のデータがどのような原因で引き起こされているか分析し、将来を予測する手法のこと。
図 理科と数学の散布図
散布図には3種類の相関関係がある
- 正の相関:直線が右上がり
- 負の相関:直線が右下げり
- 相関なし:相関関係が見られないもの