プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)について(ストラテジ分野)
プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)とは
プロダクトポートフォリオマネジメントとは自社の資源を投資すべき製品や、撤退すべき製品分析するための手法のことです。
プロダクトポートフォリオマネジメントは略して「PPM」とも呼ばれます。
プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)では自社の製品を「問題児」「花形」「金のなる木」「負け犬」の4つの種類に分類して分析します。
プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)の分析方法
概念図
- 縦軸:市場成長率
- 横軸:自社の市場独占率(相対市場シェア)
市場成長率と市場独占率
- 市場成長率が高い→競合に勝つためにたくさんの投資が必要
- 市場独占率が低い→利益をあまり生まない
プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)の4種類
①問題児
問題児:市場成長率が高く、市場独占率が低い製品のこと
→ 競合に勝つためにたくさんの投資が必要で利益をあまり生まない
ここで競争に勝つと花形になります。そのため、将来的に成長する可能性がある商品なら投資は継続します。
②花形
花形:市場成長率が高く、市場独占率も高い製品のこと
→競合に勝つためにたくさんの投資が必要で大きな利益を生む
ここで競争に勝つと金のなる木になります。
③金のなる木
金のなる木:市場成長率が低く、市場独占率が高い製品のこと
→投資金額が低く、大きな利益を生む
会社にとって最も手に入れたい製品のことです。
問題児を花形に育て、花形を金のなる木に育てることで大きな利益を獲得できます。
しかし、金のなる木は、すべての消費者に製品が行き渡ってしまうと負け犬になってしまいます。
金のなる木の利益を問題児と花形に投資して、それらの製品を金のなる木に育てるのが会社の重要課題です。
④負け犬
負け犬:市場成長率が低く、市場独占率も低い製品のこと
→ 投資が必要なく、利益も生まない
撤退すべき製品です。問題児や花形も競争に負けると負け犬になってしまいます。
まとめ
- プロダクトポートフォリオマネジメントとは自社の資源を投資すべき製品や、撤退すべき製品分析するための手法のこと
- プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)では自社の製品を「問題児」「花形」「金のなる木」「負け犬」の4つの種類に分類して分析する