新NISAの内容について
近年、各方面から様々な声が飛び交う中、2023年12月16日に「税制改正大綱」がまとめられ、NISAは拡充方向にまとまり、関係者も驚くほどの思い切った内容になりました。
新NISAの内容
簡単に説明すると新NISAは「一般NISA」と「積立NISA」の一本化です。同時に両方を利用可能になりました。
また、それぞれの枠も大幅拡大されました。
年間投資枠可能額は「積立枠」で120万円（以前までは40万円）まで、「一般NISA」の運用が見込まれる「成長投資枠」は240万円（以前までは120万円）となっています。
そして、これまで決められていた制度終了時期は撤廃されました。
制度は「恒久化」され非課税期間は無期限となりました。
これらの変更に伴い、新NISAでは「総投資上限」が新たに加えられました。この「総投資上限」は1800万円（成長投資枠は1200万円）までとなっており、以前までと比較してかなり拡充されています。
具体例でいえば、毎月5万円（年間60万円）の積立投資で30年分になります。一般的に言えば十分な上限であると言えます。
また新NISAでは、枠の上限の変更だけでなく、「売却して空いた枠を再利用できる」という点も大きな変更点になります。
これまでのNISAでは、制度が期限付きだった関係で一度投資した枠は売却したが最後で枠を再利用することができませんでした。
しかし、今回の改正に伴い制度が「恒久化」されたことで非課税投資枠をさばいたとしても「総投資上限額」に空きができるようになりました。そのため柔軟性が増し汎用性が上がっています。
