知的財産権について（ストラテジ分野）
知的財産権とは？
知的財産権とは、人の知恵から生み出された「形のない財産」に関する権利のことです。
知的財産権には3種類あります。
知的財産権3種類
著作権について
創造物の作者が持つ権利のことです。著作権を守る法律を著作権法といいます。
小説、詩、音楽などの作品を作った時点で自動的に発生します。また、届出や審査の必要がありません。
著作権で保護されるものには、
小説、脚本、音楽、歌詞、写真、プログラム
などがあります。
プログラム（ソースウェア/ソースプログラム）について
「プログラム」そのものや「操作マニュアル」は著作権法で保護されます。
「プログラム言語」「アルゴリズム」「プロトコル」などは著作権法で保護されません。保護してしまうとプログラムを誰も書けなくなります。
産業財産権について
産業財産権とは、産業の分野についての知的財産を保護する権利のことです。発明やデザインを保護することで産業の発展を図ることが目的です。著作権と違うところは、申請が必要であることです。（特許庁に申請）
また、産業財産権には様々な種類があります。
①特許権：新しい発明を保護する権利。特許権を守る法律を特許法という。技術的な発明のうち高度なものについて認められる
②実用新案権：実用新案権を守る法律を実用新案法という。物品形状や構造などの考案を保護する権利
③意匠権：物品のデザインを保護する権利。意匠権を守る法律を意匠法。物品や建物の形や色、模様などが他にはない魅力的なデザインであることが認められれば、意匠として登録。
④商標権：商品につけるマークを保護する権利。商標権を守る法律を商標法。商品やサービスに合っていて、他にないマークであれば商標として登録
その他の権利について
その他の権利は、営業秘密（次の3つを満たす情報）です。
- 秘密として管理されている
- 技術上または営業上で役に立つ
- 広く知られていない
3つの条件を規定している法律を不正競争防止法といいます。
営業秘密は、不正競争防止法で保護されています。
不正競争防止法について
不正競争防止法とは、ライバル会社同士が不正な競争を防ぐための法律です。
- 営業秘密を不正に手に入れる
- 他社の社名や商品名に似たドメイン名を使用する
などがあります。
ドメイン名とは、コンピュータを区別するための名前のことです。
